2012年金環日食 とりあえずの公開
白色像
第二接触 Hα SM40
第三接触
望遠鏡は二台用意し、BORGのED50mmは、簡易赤道義に搭載して白色減光フィルター+一眼レフ+自動タイマーで20秒間隔でシャッターを自動できるようにしました。この自動タイマーは2009年上海皆既日食の際に用意したものです。カメラの電池交換以外は動作させっぱなしです。
もう一台は、BORGmini60mmにプロミネンスフィルター、セレストロンズームアイピースを取り付け、ミザールのK型経緯台に載せ、眼視、コンデジ撮影兼用としたものです。結果的には、こちらのほうが面白い画像が撮れました。
もう一つ、眼鏡にバーダーのソーラーシートを張り付けたものを用意しました。いつも使っていた眼鏡ですので、顔にフィットしますし見上げれば太陽が見えるので重宝しました。眼鏡を普段かけている方で、予備の眼鏡をお持ちの方は是非製作をお勧めしたいです。
太陽を撮影するとき、いくつかコツがあります。一つは、自動露出はうまくいかないこと。理由は、画面の大半が黒であること、さらに金環の場合は中央も黒くなりますので、多くの場合、露出オーバーになります。晴れている日に事前に露出を決めておき、撮影の際も適宜ヒストグラムを確認し適正な露出を確認する必要があります。露出オーバーでは、光球面の微妙な明暗が平坦化し、黒点が飛んでしまいます。
今回の場合、白色像は、一眼レフを使いましたので露出を正確にコントロールできましたが、Hαのほうは、アイピースにデジカメを押し付けての撮影でしたので、露出を制御しきれず、結果的にオーバー、ピントが正確に出ていない状態になっています。
皆既、金環のような日食は、地表にコールドスポットができるので、雲が出やすいというのが私の持論です。前回の上海では、皆既の時間だけバケツをひっくり返したような大雨でした。今回も金環日食の期間中だけ曇られました。そんな雲越しの画像です。