開花が遅れて6月になって咲いたシンビジウム。拙宅には、幾つかシンビジウムがあります。シンビジウムは、蘭の中では、とても開花させやすく、管理しやすいと思います。冬は、5℃以下にならないように注意さえすれば、枯れることはありません。また、水やりも、植え込み材料に軽石を使用しているものは、鉢の状態をあまり気にせず行えます。これに比べるとデンドロビュームや胡蝶蘭は、最低温度も高いし、水をやり過ぎると、根腐れを起こすなど取り扱いが数段難しいです。なお、店で買い求めたものは、一般家庭に比べれば過保護ぎみに扱われていますので、再び咲きだすのに数年かかることもあります。この写真は、そうした花の一つで、2年ぶりに咲きました。
越冬は、小さなビニール温室を使うぐらいなら、日当たりの良い室内の窓際のほうが、結果が良いです。半畳程度の小さなビニール温室は、昼夜の寒暖差が激し過ぎて、管理が難しいです。
これは、購入後3年目にして、やっと一輪だけ咲いたシンビジュームです(1999年4月撮影)。大きめの花が、気に入って購入したのですが、再び咲くのに3年もかかるとは思いもよりませんでした。みなさんも翌年咲かないからとあきらめずに、根気よくつきあってみてください。以下の画像は、この花の2000年4月の開花です。やっと、お店で購入したときの花になってきました。
バレリーナ
9月に入ったら、肥料は与えません。水やりは欠かさないようにしています。晴れが続き、空気が乾燥するようになりますと、用土の乾きも激しくなりますので、乾きすぎないよう注意します。
11月になりますと、いつ鉢を温室に移すかで、悩みます。私は、天気予報で、最低気温が、7℃を切りそうなあたりを一つの目安にしています。暖かいうちに温室に移しますと、昼間の温度上昇で株が蒸れてしまいますし、遅すぎれば霜害を受けますので、難しいところです。
小さなビニール温室の場合、冬でも、晴れているときは、温室のビニールを開けて、換気につとめています。寒いからと締めたままにしておきますと、温室の中は、意外に温度が上昇し、葉や花を黄変させてしまうことがあります。鉢も乾きやすいので、毎日あるいは、1日おきの水やりを欠かすことが出来ません。
小さなビニール温室では、神経質に管理しても、昼夜の寒暖差のせいか、花芽がまっすぐに延びてくれないことが多く、途中で、折れ曲がったようになることが多いです。居間の窓際や、サンルームなどですと、花芽の成長は遅いのですが、花芽はまっすぐに延びてくれます。