出張帰りに、秋葉原へ寄って、天体望遠鏡屋さんで、以下のものを購入してきました。
ビクセン 3倍バローレンズ 24.5
ビクセン 24.5mm接眼レンズ Or 25mm
MIZAR Or 6mm
KT-10cmキットに付属している接眼レンズは、焦点距離12mmのもので、プラスチック製。形状から考えるに双眼鏡用のものらしいです。ヤシカの8x40双眼鏡の接眼部をバラしたら形状がそっくりのものが出てきました。所詮、安物と思ったのですが、とりあえず、これを生かす形で、25mm(500/25=20倍)、6mm(500/6=83倍)を購入してきました。
ビクセンのバローレンズは、接眼部の先端が延びており、これが、鏡筒接眼内部に当たってしまい、奥まで差し込めないことが判明しました。解決方法は3つあります。
- バローレンズの先端の外周、あるいは、繰り出し部の内周を削る。
- 接眼部を主鏡側に移動し、焦点を手前にもっていき、奥まで差し込まなくてもピントが合うようにする。しかし、これでは斜鏡のケラレが大きくなるし、取り付けられなくなるアイピースがある可能性があるので本末転倒。
- 接眼部を 31.7mm に交換。
惑星を見るには、Or6mmでも倍率が足りず、何とかバローを生かす方法を考えたいです。
バローレンズの基本原理は、凹レンズを焦点より対物側に挿入することにより、焦点位置をアイピース側に延長しています。ですから、接眼繰り出し部のストロークを考えると、先端を延ばしたデザインになってしまうんですね。
Or25mmは、ベストマッチです。像は明るくなるし、コントラストも良く、めくるめく星の海です。このアイピースのアイリリーフは、15mmありますが、あまり眼を近づけると、視野全体が見渡せなくなります。眼とアイピースの間合いが難しい。アイリリーフが長いのも、一概に良いとはいえませんね。射出瞳径は、約5mm、副鏡障害は、1.2mm程度と計算されますので、まだ問題にならないです。月は、まぶしいです。接眼部に白い紙をかざすと、月がはっきり写ります。プレヤデス星団は、星の大集合といった感じでよく見えました。
Or6mmは、木星の衛星4つと、土星の輪が確認できました。木星は、横縞模様が2本あるかなという程度。やっぱり、Or4mmにしておけば良かったかなとちょっと後悔。こちらのアイピースは、アイリリーフが短いため、目を近づけないと、像が見えません。このぐらいになりますと、気流の影響を受けるようになりますね。最初のうち、ゆらゆらして、ピントがうまく合わせられなかったのは、光学系のせいかと思ったのですが、望遠鏡を数時間屋外に放置して、風がおさまってから見たら、かなり良くなっていました。
これ以上の倍率になると、このドブソニアンタイプの経緯台は、限界ですね。