いずれも、miniBORGとTG-SPによるお手軽撮影。このぐらいの露出でシャッターが切れれば楽勝なのですが、このセッティングで30秒も開けると、恥ずかしいぐらい流れます。
遠征する時間が余り取れなくなって、2009年末から自宅前でどれだけ撮れるか試行錯誤を繰り返しています。まず、光害対策については、2点ほどあります。一つは、IDAS
LPS-P2 の使用。この効果については、一眼レフデジカメ撮影メモ
の「光害フィルターの効果」に書いておきました。
望遠鏡 FL70S(F8-560mm) カメラ Canon EOS Kiss Digital 撮影日時 2010年1月16-17日 露出 30-661sec 7枚コンポジット ISO800 オートガイダー使用 IDAS LPS-P2 使用
望遠鏡 FL70S(F8-560mm) カメラ Canon EOS Kiss Digital 撮影日時 2008年11月30日 0:22 オートガイダー使用 2007年6月16日、梅雨の晴れ間に出かけました。雲が多かったのですが、雲間から見える空の透明度は素晴らしく、15cm で、M51、ノーフィルターでの M27 がきれいに見えていました。シンチレーションはあまりよくありませんでしたが、木星から 2 個の衛星が同時に出てきてミッキーマウスの耳状態になるところや本体に落ちた衛星の影などが面白かったです。久々のストレス発散が出来ました。 冬に比べれば気温が上がり、カメラノイズも格段に増えて、画像処理で誤魔化さなければならない量も増えてきます。今回は、カメラの ISO 感度を落とすこと、シャッター速度を速めに切ることで、画像を工夫してみました。
望遠鏡 SP-140SS(D140mm F3.57) カメラ Canon EOS Kiss Digital 撮影日時 2007/06/16 21:45:10-22:35:42 シャッター速度 90sec x1 150sec x3 ISO400 RAW、ダークフレーム減算、コンポジット、レベル調整、トリミング 埼玉県民の森
望遠鏡 SP-140SS(D140mm F3.57) カメラ Canon EOS Kiss Digital 撮影日時 2007/06/17 0:09:40-0:17:45 シャッター速度 30sec x8 ISO400 RAW、ダークフレーム減算、コンポジット、レベル調整、トリミング 埼玉県民の森 露光が少ない分だけ星団の広がりが小さく感じられますが、質感や階調を上げることが出来たかなと自己満足しています。 SP-140SS 2006年12月23日 夕飯を自宅で食べてから、ゆっくりと出かけました。今回は大失態をやらかしました。セーターの類、暖房ベルトを持って行くのを忘れ、午前2時過ぎに耐えられなくなり、撤収してきました。現地は意外と暖かく 0℃ 前後でしたが、登山用のジャケットだけでは限界でした。
望遠鏡 SP-140SS(D140mm F3.57) カメラ Canon EOS Kiss Digital 撮影日時 2006/12/23 22:26:12 シャッター速度 301sec x6 ISO800 RAW、ダークフレーム減算、コンポジット、レベル調整、トリミング、サイズ調整 埼玉県民の森 青い色がきれい。クリスマスっぽくて、良いのではないかと。
望遠鏡 SP-140SS(D140mm F3.57) カメラ Canon EOS Kiss Digital 撮影日時 2006/12/24 1:59:18-2:08:54 シャッター速度 180sec x4 ISO800 RAW、ダークフレーム減算、コンポジット、レベル調整、フィルター各種、トリミング、サイズ調整 埼玉県民の森 M78 は、2003/12/29 にも撮影していますが、今回のほうが少しだけできが良いかな? このぐらいの光学系では、あまり見栄えがする対象ではないです。この星雲は反射星雲といって星間物質が恒星に照らし出されているものですので、ウルトラマンのような高等生物がいる可能性はほとんどありません。そのため、ウルトラマンの故郷は、M87 の間違いだろうという説があるらしいですが、もともとが架空の話ですから、物語的には M78 がウルトラマンの故郷です。
望遠鏡 SP-140SS カメラ Canon EOS Kiss Digital 撮影日時 2006/11/25 0:50:54 シャッター速度 30-241sec x9 ISO400 RAW、ダークフレーム減算、コンポジット、レベル調整、トリミング(コンポジットで重ねられなかった端を約5%のみカット)、サイズ調整 埼玉県民の森 トラペジウム周辺が白く潰れないように、シャッタ速度を変えた画像をコンポジットしました。トラペジウムを表現しようとすると、もう少しくらい画像が何枚か必要になることがわかりました。デジカメの赤外線フィルタを外さないという条件では、このあたりが表現の限界なのかもしれません。赤外線フィルタは外してみたい気もしますが、目に感度がないものを見えるかのように撮影することには、ポリシーとしてためらいがあります。赤色の強調された画像は、好きではないです。 Vixen CELESTRON SP-140SS(口径 140mm 焦点距離 500mm F3.57 シュミットニュートン)
という鏡筒をヤフーオークションで入手しました。前回のハロー彗星ブームの時に発売された望遠鏡だそうです。土星を見てみましたが、像そのものは非常にシャープで、カッシーニも見えますが、その像と同じぐらい明るいゴーストのようなハローのようなものが見えます。F値が大きいので、バロー、アイピースのいずれかのフチが光っているのかもしれません。 http://www7a.biglobe.ne.jp/~tomoyu/sp140ss/col11.htm F
が小さいので、撮影では露光時間が短縮できるなどいろいろメリットが大きいです。今回は階調の滑らかさを考え、カメラの感度を落として使ってみました。 今後、この鏡筒をどうするか、悩みます。中央のケラレのない円形視野では、星像もまずまずの大きさに収まり、趣味として撮影を楽しむなら、私としては許容範囲内です。もし、周辺を改善しようとするならば、友柚さんと同様に補正板の位置をずらす改造が必要です。それとともにケラレを改善するために、接眼の2インチ化が必要になります。すなわち、斜鏡の大型化と2インチフォーカサーへの換装と、ほぼ原形をとどめない大改造となります。 現在まで撮影した主な撮影天体 メシエ天体 NGC253, 869,884,1973,2024,2237,2264,2438, 3384, 3389,3628 IC342*,434,783,1795*,2177*,3061,5067,5126 *未掲載 2005以前の画像は、こちらです。 2004.04.29〜2005.01.02、〜2004.01.24 Copyright (C) 2005 ssato. All Rights Reserved. |
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