2001年末から2002年始にかけて、小口径のアポクロマート屈折望遠鏡を2台ほど入手してしまいました。光量不足があるものの、この手軽さは他には代え難いものがあります。
ビクセン開発工業のオンラインショップで望遠鏡と赤道儀を別々に求めて、合計5万円でした。もちろん、新品です。ファインダーは、6x30mm
が付属していましたが、5x70mm
に変更しました。しかしながら、主鏡筒が口径 70mm ですので、6x30mm
で充分だと思います。 EOS Kiss Digital を直焦点にセットすると、画角はおよそ、2.3°x 1.5°になります。
BORG ED50 F.L.500mm f10 ミザールK型経緯台 スリック
カーボン三脚 プロ804DX 限定モデル K型経緯台は、小さい割にしっかりと固定され使用感がよいです。 カーボン三脚は高価ですが、その軽さと強度で選びました。但し、軽いため、ストーンバッグ必須です。画像を見て頂ければわかるように望遠鏡の仰角により重心が三脚中心より接眼方向にずれますので、倒れる事に関しては注意が必要です。 BORG ED50 に透視ファインダーを付ける(2005年12月18日)ちょっとベランダに出して星を眺めるには最適な BORG ED50 ですが、ファインダーがありません。そこでお手軽観望に最適な透視(等倍)ファインダーを付けてみました。取り付けに使った金具は 2004 年石川町で買い求めた遊馬製作所製 SL-1 です。鏡筒の中でも肉厚なドローチューブに M3 タップを立てて取り付けました。SL-1 は、ねじ穴加工もちょうど良いところが選べるよう不等間隔にいくつか開けてあり、なかなか心憎い構造になっています。青い色もちょうど良いアクセントになりました。 遊馬製作所 SL-1 へのリンク http://www.scopelife.com/sl/sl-1.htm
BORG ED50
にHαフィルターを取り付けました。見え味はかなり良く、太陽を視野いっぱいに捉えている倍率(約40倍、アイピースPL12.4mm)では、解像度に不満はありません。ED50
は、鏡筒の内径に比して対物レンズが小さいためコントラストが充分に得られます。そのためか、このフィルターと相性が良いようです。 究極の可搬性いくら、小口径といえども、例えば BORG ED50 は、デイパックにやっと収まる程度の大きさがあり、これと三脚、アクセサリを入れたら、他には何も入れられなくなります。双眼鏡のような手軽さで、惑星も観望できる望遠鏡を携帯したい、そんな憧れは、だいぶ以前からありました。 ミニボーグ45ED
発売当初に望遠鏡屋さんの店頭でデモされているのを覗いてみて、”良くできた双眼鏡”のような、歪みが少なく、クリアで透明感のあるすっきりとした寒色系の像を気に入ってしまいました。ミニボーグ50は今ひとつに感じましたので、「これだ!」と思いました。 2. 抜群の可搬性 右の図は、地上プリズムをセットして、フィールドスコープとした場合です。地上プリズムは、ビクセンのアウトレットで入手しました。プリズムが思っていたよりも大きく、ちょっと出っ張ってしまいました。像は、レンズ設計がポロプリズム使用を想定していないためか、少しソフトになる印象を受けますが、それなりにすっきりさを保っています。45°正立プリズムでも良いのですが、地上はストレートタイプが目標に合わせ易いです。ボーグ純正ダハプリズムも考えましたが、ポロの方が明るいか? と試してみました。 余談ですが、この地上プリズムを入手するために、ビクセン光学にお邪魔しました。ドアを入って、矢印を頼りに階段を上がっていくと、そこには垂涎の光学部品の山が、、、地上プリズム以外に、いくつかめぼしいものを頂いていこうかとも思いましたが、小さいながらも拙宅も既に光学ジャンクの山が築かれており、時間もなかったので、早々に失礼してきました。展示室は、通路が狭いです。3人以上だと身動き取れなくなると思います。ジャンク漁りを満喫したいならば、一人で行った方が良いと思います。 今年は、まだ梅雨明けしておらず、連日連夜どんよりとした曇空が広がっています。これを持ち出す日が待ち遠しい。 (2003年7月22日) 像について 低倍率ではさほど目立ちませんが、100倍で電線チェックをしてみますと、だいぶ派手な糸巻き型になります。 miniBORG60ED (2006年3月) かなり迷いましたが、B
品を見つけて購入してしまいました。ファーストライトは 4 月 7
日。アポクロらしいすっきりとした像です。口径比が小さくなった
( 45ED は F6.6、60ED は F5.8 )
ので、収差が増えたのだろうと思っていましたが期待に反して、ピントが鋭い、なかなかの像を結びます。高倍率の像面は、45ED
と同様に糸巻き型になりますが、同等か少し少ないか、そんなところです。高倍率像は
45ED
よりも格段に良いです。口径差による解像度と光量の増加が明かな情報差をもたらしています。土星は、45ED
では、平面ぽく見えますが、60ED
では球面を感じ、環の濃淡もはっきりしてきます。 |
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